日比沢城に行ってきた話(城跡巡りFile.85)

遠江の城

こんにちはトヨクニです。今回は静岡県浜松市北区三ケ日町に在ったとされる日比沢城(ひびさわじょう)について書いてみようと思います。こちらに訪問したのは2020年6月になります。城の所在地はこの辺りになります↓↓↓

日比沢城が築城されたのは永正年間(1504年~1521年)の頃と言われ、築城主は遠江後藤氏と言われています。初代当主は後藤九朗という者で、彼は1487年(長享元年)に室町幕府の将軍であった足利義尚に従って佐々木高頼の討伐に従軍していたそうです。

その後は佐久城の浜名氏に従っていたようですが、駿河の今川氏が進出してくると浜名氏と共に今川家に従属したそうです。1560年(永禄三年)に今川義元による尾張侵攻が開始されると、この時の当主であった後藤真泰もそれに従軍しました。しかし義元は「桶狭間の戦い」で戦死してしまい、真泰も一緒に討ち死にしてしまったそうです。

真泰亡き後は後藤直正という者が後継者になり、浜名氏と共に引き続き今川家に従属していたそうです。しかし1568年(永禄十一年)に三河で独立した徳川家康が遠江国に侵攻してきます。分家である後藤実久という者は早々に降伏してしまいますが、浜名氏はそれに抵抗したため直正も共に抵抗する道を選びます。直正が浜名頼広の妹を娶っているので、その選択肢しか無かったのかもしれません。日比沢城には徳川家康の家臣である戸田忠次が率いる軍勢が押し寄せてきたそうです。

ところが浜名頼広は佐久城を捨てて甲斐国へ逃げてしまい、それを見た直正も戦意を失ってしまい家康に降伏してしまうのでした。その後に直正は家康へ挨拶に伺いますが家康を前にしても馬から降りようとしなかったために怒りを買ってしまい銃殺刑となりました。

日比沢城は先に降伏した実久に与えられその後の詳細は不明ですが、家康が関東に転封された1590年(天正一八年)頃に廃城となったそうです。現在は宅地や耕作地になっており遺構も僅かに存在しているようです。

この辺りに存在していたのでしょうか?

ググ-ルマップで「日比沢城」と検索してみると思いっきり民家の場所を示されてしまいましたね。当然ながら駐車場は無いので路駐させてもらいました。訪問前にネットである程度調べてみたのですが、遺構が存在している場所はどうも私有地のような感じがするのですよね、どっちにしろ畑の中を通らないとたどり着けないような感じだし・・・たかが城巡りの為に犯罪まがいの事はやりたくないので今回は離れた所から撮影するに留めておきました。他の方は地主の許可を得て入ったのでしょうか?まぁ俺の場合は半分はドライブを楽しむのが目的なんでとりあえず城の近くまで行くことが出来ればそれでOKです。そんな訳で・・・

攻略難易度★

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